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内容は要するに枢木をいじめよう計画の一部です。スザクはカレンとかC.C.とかにいじめられればいい!(スザク好きですよ?一応)
では、つづきはこちらからどうぞ。
夕暮れの赤い光が差し込む廊下をスザクは足早に歩いていた。
昨日、いきなり副総督第三皇女ユーフェミアから騎士の任命を受けたスザクは話し合いや手続きなどで今日一日軍に拘束されたために本当は登校する予定であった学校に来ることが出来なかった。せめてルルーシュが言っていた「大切な話」だけでも聞きに行かなければ、と思ったスザクは書類に悩まされている上司に謝り倒して無理矢理ルルーシュの住むクラブハウスに顔を出したのだが、未だ帰って来ていないという話をメイドから聞き、生徒会でもあったのだろうかと急いで生徒会室に向かっていた。
話をしなければいけない。ユーフェミアの騎士となることを、己の立場ゆえに拒否することは出来なかった。それに彼女の掲げる理想と自分の望むものは良く似ている。だからスザクは少しの違和感を感じつつも、表面上は快く拝命した。
その事を、ルルーシュはどう思ったのかがとても気掛かりだった。恐らくランスロットのデヴァイサーであることも知っているだろう。
自分が吐いていた嘘が彼に露見してしまったことが一番恐ろしい。
だから弁解をしなければならない。きっと話せば、わかってくれるはずだ。心配を掛けたくなかったと言えば、優しい彼は少し怒るくらいできっと自分を許してくれる。
生徒会室の前に着いて、スザクは一度深呼吸をしてからドアを開けた。
そこにはスザクが探していた黒があった。でもその隣には、見慣れない紅もあった。
ドアの所からすぐ目に入るソファーにルルーシュは眠っていた。見慣れない紅、紅月カレンにいわゆる膝枕、というものをされながら。
不思議な光景だった。普段、余り仲が良くなさそうに見えた二人なのに、どうしてこんなに近くに居るのだろうと、スザクは内心首を傾げ、一度瞬きしてから再度二人を眺めた。
ルルーシュは眠っている。その上でカレンがルルーシュの髪を撫でながら、笑んでいた。
スザクが仕えることになった「慈愛の姫」が足元にも及ばないような、それこそ聖母マリアのような微笑を称えて。
恋人のような、甘い雰囲気にもなりえそうなのに、そんな感じは微塵も無かった。己の子を慈しむような、優しい空気を彼女は纏っていた。
何となく声を掛けられなくて突っ立ているスザクの方にカレンが顔を向けた。
その表情にスザクは恐怖を感じたのだ。
口許だけは、先程までの笑みが残っていた。
けれどその瞳は、
殺してやる、とそう言っていた。
マ リ ア に こ ろ さ れ る !